中国　重慶市人民代表大会が「重慶市環境保護条例(草案)」を審査

【環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2007.05.29 【情報源】中国／2006.12.05 発表

　2006年11月21日、重慶市第2期人民代表大会常務委員会第27回会議において、同市環境保護局の曹光輝局長が「重慶市環境保護条例(草案)」を説明した。これにより、同条例草案は市人民代表大会の審議に入った。
　今回審議要請があった同条例は、数年に及ぶ調査研究・論証を経て、地方の特徴と実行性を備えた。第一に、根本からの対策を重視し、実施後環境に深刻な悪影響を及ぼしうる計画や建設プロジェクトはいずれも法に基づいた環境影響評価を行わねばならず、一定の手順に厳密に基づいた審査・批准を行わねばならないと強調している。同時に、環境市場参入許可制度の構築を提言し、クリーナープロダクションや循環経済を推進するよう要求している。第二に、既存の汚染排出者に対する管理を重視し、環境に汚染物質を排出する生産者・経営者は、いずれも汚染排出を申告し、汚染排出許可証を受領しなければならない。第三に、居住環境の改善と都市水準の向上を重視し、都市の既存の飲食業経営者は、油・煤煙などの汚染の対策を行い、排出基準を満たさねばならない。また、主要都市部やその他の区・県(自治県)政府の住宅ビル・オフィスビル・公共煙道のない総合ビル内における飲食事業の新築・拡張を禁止する。第四に、農村面源汚染問題の解決を重視し、家畜飼育について区域別管理方法を示し、家畜飼育禁止区に関する厳格な規定を定めた。第五に、環境安全を重視し、単独の章を設けて環境リスク防止・緊急対応を規範化した。【中国国家環境保護総局】