中国　生態系の安全維持が初めて環境資源立法に組み込まれる

【環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2007.05.15 【情報源】中国／2005.04.01 発表

　修正後の「固形廃物汚染環境防止法」が4月1日より施行される。
　「固廃法」は1994年4月1日に実施されて以来初めて、立法機関により全面的な改訂が行われる。改訂案は91条からなり、改訂前の77条と比べて重要な内容が追加され、元の制度や措置に対して重要な修正や補足がなされる。
　国家環保総局の担当者によると、修正と補足は次のような内容を具体的に表したものになる。「生態系安全の維持」に関する内容が初めて中国の環境資源法の中に組み込まれ、国家の安定や調和的発展が保障される。国家による循環経済の発展原則が提示され、エコ生産やエコ生活が提唱される。汚染者の責任が定められ、公民の環境権益が保障され、環境が公平に所有・使用される。期限付き管理決定権が環境保護部門に初めて付与され合理的に権限が与えられる。農村における固形廃棄物の予防・処理が法律の規制範囲となり農村環境の保護と改善に注意が払われる。管理措置が完全となり、危険廃棄物による環境汚染が厳格に予防・処理される。資源ゴミ輸入の分類管理が強化され、中国がWTO加盟時にした約束とWTOの規則要求が達成される。【中国国家環境保護総局】