一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

大阪府が「大阪府小型底びき網漁業包括的資源回復計画」を作成

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.04.06 【情報源】水産庁/2007.04.02 発表

 大阪府は大阪府所管分の大阪湾海域の小型機船底びき網漁業対象魚種についての「包括的資源回復計画」を作成し、2007年4月2日付けで公表した。
 「資源回復計画」は悪化傾向にある日本周辺水域の水産資源の回復を漁業関係者や行政が一体となって取組むために策定されるもので、複数県にまたがり分布する資源については国が、分布が一都道府県内にとどまる場合は都道府県が計画を作成することになっている。
 今回の計画の対象になった大阪府所管分の大阪湾海域での小型機船底びき網漁業の漁獲量は、1985年の2,595トンをピークとして、その後は減少傾向にあり、04年は1,545トンと、ピーク時の約59%まで落ち込んでいる。
 大阪湾では赤潮の恒常的発生、有機汚泥ヘドロ)の海底への堆積、1年の約3分の1にも及ぶ長期間の貧酸素水塊発生、浅海域埋立てによる生息環境悪化など、漁業資源に悪影響を与える要因の存在が指摘されている。
 今回の「資源回復計画」は、漁獲量の減少傾向に歯止めをかけ、計画期間終了後に1経営体あたりの漁獲量を現在の状態(8.8トン)に維持することとを目標に設定。
 資源回復措置としては、(1)小型魚の水揚げ制限、(2)操業時間の制限、(3)小型魚の逃避・選別機能を持つ漁具の開発・普及・導入、(4)増殖場の造成や海底堆積物の除去などの漁場環境改善、(5)ヒラメなど栽培漁業対象魚種を主体とした資源動向調査、シャコ・マコガレイ・マアナゴの生態調査実施−−などを行うとしている。【水産庁】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク