不法投棄防止めざした新しい自動車抹消登録制度案への意見を募集

【ごみ･リサイクル リサイクル】 【掲載日】2001.10.19 【情報源】国土交通省／2001.10.19 発表

　国土交通省では自動車のリサイクルの促進や不法投棄防止を進めるため、道路運送車両法の抹消登録制度の改正試案を公表し、この改正試案に対する意見を平成１３年１１月１６日まで募集している。
　現在の道路運送車両法の抹消登録制度では、一時抹消後の自動車の動向を把握する仕組みがなく、最終的にその自動車が解体されたのか、輸出されたのか確認ができない。また、一次抹消後に自動車が解体された場合、永久抹消時に実施されている解体の確認が必要ではないため、不法投棄が容易になっているとの指摘がある。
　今回の改正案では、一次抹消に相当する仕組みは残しながらも、抹消要件として「使用済み自動車管理票（マニフェスト）」の陸運局への提出を求め、適正処理が行われるかの確認を行うとしている。また、長期にわたり中古新規販売、解体、輸出のいずれかの措置がとられていない運航停止車の所有者は自動車の所在証明を行わなくてはならない、などの内容も盛り込まれてい
る。
　「使用済み自動車管理票」については、現在制定を目指して検討が行われている「自動車リサイクル法」の中で、その作成が義務づけられる可能性が高く、陸運局に提出する管理票は、この自動車リサイクル法に基づいた書面を想定している。【国土交通省】