一般財団法人環境イノベーション情報機構
全国の重要湿地500か所を選定
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2001.10.12 【情報源】環境省/2001.10.11 発表
環境省では全国の重要湿地500か所の選定にあたり、選定状況の中間報告を発表した。重要湿地に選定されるのは湿原、河川、湖沼、干潟、藻場、マングローブ林、サンゴ礁などのうち生物の生息地として規模の大きな湿地や希少種が生息している湿地。ラムサール条約の「国際的に重要な湿地を指定するための基準」を参考にした選定基準をもとに、数百人専門家からのヒアリングや都道府県への意見を参考にしてリストをとりまとめている。
湿地には、多様な動植物が生息する独特の生態系が形成されており、ラムサール条約によって国際的にも保全が求められている。
なお、環境省では今回の重要湿地リストについて、保全地域の指定に活用するとともに、開発計画に際して事業者に保全上の配慮を促すための基礎資料として役立てるとしている。また「岩礁」「砂浜」など、情報の不足により今回選定の対象としなかった湿地については、引き続き情報収集を継続する予定。【環境省】