一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会 航空業界を排出量取引制度の対象に EU指令案を提案
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2006.12.28 【情報源】/2006.12.20 発表
欧州委員会は、12月20日、航空業界をEUの温室効果ガス排出量取引制度(EU-ETS)の対象とするEU指令案を提案した。EUでは、国際空輸部門から排出される温室効果ガスは、他のいかなる部門からの排出よりも急速に増大している。この増大により、他の分野における、温室効果ガス排出削減のための取り組みが相殺される危険性がある。
今回提案された指令では、2011年からEU域内の空港間の離発着便を対象とし、2012年からはEU域内の空港を利用するすべての離発着便を対象とする。EU及び外国の航空事業者も対象となる。
これにより、2020年までにCO2排出量を約46%(1億8300万トン)削減できると見込まれている(これはオーストリアの年間排出量の2倍に相当)。また、航空料金は、コストが全て消費者に転嫁されたとした場合、2020年までに、EU域内の往復便で1.8〜9ユーロほど上昇する可能性がある。【欧州委員会環境総局】