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環境ニュース[国内]

環境大臣意見を送付  中国電力水島発電所1号機改造計画の環境アセス準備書に

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2006.09.25 【情報源】環境省/2006.09.25 発表

 環境省は、中国電力(株)が計画している水島発電所1号機(岡山県倉敷市)改造計画の環境影響評価準備書に対する環境大臣意見をまとめ、平成18年9月25日付けで経済産業大臣に提出した。
 水島発電所1号機改造計画は、21年4月までに、現在12.5万キロワットの石炭汽力発電(注1)設備を、28.56万キロワットの天然ガス専焼のコンバインドサイクル発電設備に変更するもの。
 火力発電の中では環境負荷の低い天然ガスを燃料とし、また、現時点で最高レベルの発電効率を持つコンバインドサイクル発電システムを採用するなど、環境負荷の低減が期待できるとしている。
 今回の環境大臣意見は、(1)中国電力が所有する火力発電所の中で最も二酸化炭素排出原単位の小さい、この発電所を優先的に稼働するとともに、既設発電所についても、事業者が販売する電力全体の二酸化炭素排出原単位がより小さくなるよう適切に稼働分担を行うこと−−を求めたほか、(2)18年8月に中国電力と電源開発(株)の同額出資による新会社瀬戸内パワー(株)が設立され、中国電力から電源を譲渡することが計画されていることを踏まえ、譲渡される電源も含め、京都議定書目標達成計画との整合性を評価すべきと指摘した。
 さらに、計画推進後の手当として(3)供用開始後に発電設備の利用率・二酸化炭素排出量を把握した上で、必要に応じ追加対策を講じること、(4)瀬戸内パワーにこの発電所内の発電設備を譲渡する場合に、評価書に記載された環境保全への配慮が維持されるよう措置すること−−も求めている。
 なお事業者である中国電力に対しては、経済産業大臣から環境大臣意見も踏まえた意見が述べられることになる。

(注1)燃料を燃やした熱で水を蒸気に変え、その蒸気の力でタービンを作動させ発電する方法。【環境省】

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