一般財団法人環境イノベーション情報機構
17年度フロン類破壊量、約2,788トンに
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2006.06.30 【情報源】環境省/2006.06.30 発表
経済産業省と環境省は「フロン回収破壊法」に基づき、フロン類破壊業者から報告された平成17年度のフロン類破壊量をとりまとめ、18年6月30日付けで公表した。17年度のフロン類破壊量の総計は約2,788トンで、16年度の破壊量約2,976トンと比べると約6%減少した。
フロン類の種類別に見ると、CFC(クロロフルオロカーボン)が約556トン(16年度:約954トン)、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)が1,623トン(16年度:約1,604トン)、HFC(ハイドロフルオロカーボン)が約608トン(16年度:約418トン)。
CFC破壊量が減少しているのは、モントリオール議定書に基づき平成8年以降生産が全廃され、市場に出回っている製品が減少しているためとみられる。
また、フロン類破壊業者に引き取られたフロン類をフロン回収破壊法の特定製品別に見ると、第一種特定製品となっている業務用冷凍空調機器から回収されたものは、約2,108トンと16年度より約15%減少したが、第二種特定製品のカーエアコン(注1)から回収されたものは約693トンと、16年度より約52%も増加していた。
(注1)カーエアコンからのフロン回収は、17年1月1日から「自動車リサイクル法」の枠組みの中での実施に移行しているが、この日より前に引取業者に引渡された使用済自動車のカーエアコンについては「フロン回収・破壊法」にもとづき、冷媒フロン類の回収が行われている。今回の発表統計は「フロン回収破壊法」と「自動車リサイクル法」の両方に基づいて回収・破壊された17年度データを合計したもの。【環境省】