一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

機能正常化宣言可決など変化の兆し IWC第58回年次会合

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.06.21 【情報源】水産庁/2006.06.21 発表

 2006年6月16日からセントクリストファー・ネービスのセントキッツ・ネーヴィスで開催されていた、国際捕鯨委員会(IWC)第58回年次会合が6月20日(現地時間)に閉幕した。
 今回の会議には、IWC加盟70か国のうち67か国が出席。
 (1)鯨類資源管理機関としてのIWC正常化、(2)鯨類サンクチュアリ(禁漁区)の撤廃、(3)沿岸小型捕鯨の捕獲枠設定、(4)調査捕鯨の是非、(5)調査捕鯨妨害の自粛、(6)クロミンククジラの資源推定量の見直し−−などが議題となった。
 会合前半の投票では、分担金支払問題により、一部の捕鯨支持国の投票権回復が遅れた関係で、捕鯨支持国の意見が反捕鯨国に僅差で及ばなかったが、会合3日目に捕鯨支持国全ての投票権が回復した後は、商業捕鯨一時停止禁止撤回、IWC正常化などを盛り込んだ「セントキッツ・ネービス宣言」が採択されるなど、捕鯨支持国の意見が過半数を上回る場面がみられた。
 また、例年提案される調査捕鯨中止決議も提出されなかったほか、5か国が提案した調査捕鯨妨害の禁止決議が投票によらず、参加国の合意で採択されるなど、従来とは異なった動きがみられ、水産庁では今回の会合を「捕鯨支持国・反捕鯨国の対話の兆し」と評価した。
 なお第59回年次会合は、07年5月に米国のアンカレッジで開催される。【水産庁】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク