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環境ニュース[海外]

EUのバイオサイド指令、水枠組指令の国内法化へ

環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2001.09.17 【情報源】ドイツ/2001.09.05 発表

 ドイツ政府は、9月5日、EUのバイオサイド指令(殺虫剤、防腐剤等を規制する指令)、水枠組み指令を連邦レベルで国内法化するため、バイオサイド法案、水管理法改正案を閣議決定した。
 バイオサイド法は、木材防腐・防虫剤、殺虫剤、防鼠剤、船底塗装剤等のバイオサイド物質について、許認可制を導入することを主たる目的としている。また、これらの製品に対する表示と広告方法についても規制する。
 新しい許認可手続においては、バイオサイド製品は、慎重な審査と評価を経て、人体と環境に悪影響を及ぼさないと確認された場合に限って流通させることが許される。ドイツにおける、この新しい手続は、欧州全体の許認可手続に組み込まれることになり、EU指令のバイオサイド製品に関するポジティブリストの策定に寄与する。なお、既に流通している製品については、10年間の経過期間の間に、EUの審査プログラムに基づいて評価されなければならない。
 他方、水枠組指令は、昨年末、成立したものである。この指令及びそれに対応する国内法により、越境的な水域管理を行うこととなる。同指令の目的は、2015年までにEU領域内の水域を良好な状態にすることだが、その基準は、これまでのように汚染物質の量だけでなく、水域の生態系としての価値、すなわち動植物相の維持も含まれている。EUの構成国は、2009年末までに実施プログラムと管理計画を策定する。この指令の完全な国内法化のためには、ドイツでは、州レベルでの多くの規制が必要である。この分野については、連邦は、枠組み的な規制権限を有するにすぎない。【ドイツ連邦環境省】

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