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環境ニュース[国内]

誤差は最大0.0001〜0.01ppm程度 欠陥大気NOx計の測定値への影響検証結果

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2006.04.07 【情報源】環境省/2006.04.07 発表

 (株)島津製作所製の環境大気測定用窒素酸化物計(NOx計)に欠陥の可能性が指摘された問題に関連して、環境省の「環境大気測定機の信頼性評価検討会」(委員長:坂本和彦・埼玉大学大学院教授)は平成18年4月8日までに、このNOx計が測定値に与えた影響に関する検証結果をまとめた。
 この島津のNOx計には、日本工業規格(JIS)に記載されている「光学フィルター」が装着されておらず、NO2の測定値が実際よりも低くなる可能性があると指摘されていた。
 評価検討会の検証結果は、NO2の値が比較的高濃度な測定局9局で、この島津製NOx計と他社製NOx計を2週間並行測定したところ、島津製のほうがNO2濃度比で4.0〜10.6%(平均8%)低く測定されたことを報告している。ただし全測定局でNO2測定値が10.6%過小に測定されていた場合を仮定した実際の測定値への影響評価結果は、「最大0.01〜0.015ppm程度低くなる」としていた17年12月段階の影響予想より小さく、「0.0001〜0,01ppm程度の差」にとどまったとされた。
 この結果を踏まえ、環境省は「欠陥が環境基準達成の判断に影響を及ぼした可能性と程度は必ずしも大きくないことを再確認した」と発表。ただし測定局の過去の測定値については影響の程度を定量的に示すことができないことから、参考値扱いするとの方針を示した。
 なお同省では18年度に、さらに長期間の並行測定を実施し、今回の検証結果の確認を行うとともに、再発防止対策具体化を含む大気汚染常時監視システム維持に関する検討を行う方針。【環境省】

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