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環境ニュース[国内]

製品内のRoHS規制6物質管理など提言 3Rシステム高度化WGの報告

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2005.08.15 【情報源】経済産業省/2005.08.12 発表

 産業構造審議会の製品3Rシステム高度化ワーキング・グループは、製品の天然資源消費量、廃棄物発生量、環境負荷を最小化する方向で3R(注1)システムを高度化する際に必要な措置を整理した報告「グリーン・プロダクト・チェーンの実現へ向けて」を平成17年8月12日までにとりまとめた。
 タイトルに入っている「グリーン・プロダクト・チェーン」とは、製造事業者が環境に配慮した製品づくりを促進し、それを消費者や市場が評価することにより、経済システムに環境配慮対応が組み込まれることを指している。
 報告は、(1)製品の3Rシステム高度化を図る上で目指すべき社会像、(2)製品3Rシステム高度化の方向性、(3)環境に配慮した製品設計を推進するために具体化すべき措置の内容、(4)製品の環境配慮情報を活用するための情報提供の方向性、(5)環境に配慮した製品設計に関する国際的整合性の確保−−といったテーマを検討。
 このうち、(2)については「製品のライフサイクルを通じ環境に考慮した製品設計」、「環境に配慮した製品設計の内容の具体化・統一化や製品に含有されている物質への対応」などについての取組みが必要だと指摘。(3)では、これらの取組みの具体的内容として、再生プラスチック類や再生金属類利用率の表示、EUの「電気電子機器中の特定有害物質使用制限指令(RoHS)」で規制対象となった6物質(注2)の管理−−などが提案された。
 また(4)では、3Rの取組みにあわせ省エネ性能などその他の環境配慮情報についても総合的に配慮した情報提供手法を検討していくこと、中堅、中小企業を含めたサプライチェーン内での情報共有化の促進−−が提案されたほか、(5)についてはJIS規格の活用や国際電気標準会議の環境配慮設計専門委員会(IEC・TC111)への対応−−があげられている。

(注1)廃棄物の発生抑制(リデュース)、資源・製品の再使用リユース)、再生利用リサイクル)のこと。
(注2)及びその化合物、水銀及びその化合物、六価クロム化合物、カドミウム及びその化合物、ポリブロモビフェニル、ポリブロモジフェニルエーテル。【経済産業省】  

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