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環境ニュース[海外]

気候変動枠組み条約第10回締約国会議が閉幕

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2004.12.24 【情報源】国連/2004.12.18 発表

 気候変動枠組み条約第10回締約会議(COP10)が、アルゼンチンのブエノスアイレスで、12月6日〜17日まで開催された。
 同条約事務局のウォラ・ハンター事務局長は、会議の成果について、「政府間交渉プロセスのメインストリームに、適応問題を位置づけた」ことを指摘。気候変動の影響は既に顕在化しているという証拠が増えてきていることを受け、「適応及び対応手段に関するブエノスアイレス作業プログラム」が採択された。プログラムには、脆弱性に関する科学的アセスメント、適応対策の選択肢、後発開発途上国の国家適応行動計画の支援、気候変動リスク及び適応の様々な面に関する技術的な文書の作成や新たなワークショップの開催、持続可能な開発計画のメインストリームに適応問題を位置づけることへの支持などが盛り込まれている。
 また、政府専門家によるセミナーを、2005年5月、ドイツのボンで開催することも決定された。セミナーでは、(a)気候変動への効果的で適切な対応を各国が引き続き考案していくことを支援するため、緩和や適応に関する取組みについて、また、(b)気候変動枠組み条約や京都議定書上の約束に基づき、各国政府が採用している政策や対策について、非公式な情報交換を行う予定。ただし、セミナーは、「同条約及び京都議定書に基づいた、将来のいかなる交渉、コミットメント、手続、枠組み、あるいはマンデートにも影響を及ぼさない」形で開催される。
 この他、クリーン開発メカニズムの対象事業の追加・拡充などが決定された。また、インドネシア、リヒテンシュタイン、ナイジェリアなどが新たに京都議定書に加わり、同議定書の締約国は132カ国となった。
 次回の締約国会議(第11回気候変動枠組み条約締約国会議及び第1回京都議定書締約国会議)は、2005年11月7日〜18日に開催される。【国連気候変動枠組み条約事務局】・【UNEP】


下記アドレス:国連気候変動枠組み条約事務局プレスリリース(PDF形式)

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