一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境・健康行動計画を発表
【健康・化学物質 公害予防/被害】 【掲載日】2004.06.25 【情報源】EU/2004.06.09 発表
欧州委員会は、6月9日、汚染された環境により引き起こされる疾病を削減するための行動計画を発表した。この計画により、環境、生態系及び人間の健康の状態に関する統合的な情報システムが開発されることになる。対象期間は2004年から2010年まで。計画では、以下の3つの分野が重点的に扱われている。(1)環境と健康の関係についての理解を深め、環境上の曝露によって、どのように疫学的な影響が生じるのか立証する。
(2)4つの重点的な疾病(ぜん息・アレルギー、神経発達障害、ガン、及び内分泌かく乱)を含め、欧州における研究活動を強化する。気候変動が健康に及ぼす影響など、起こりつつある問題にも取り組む。
(3)改善された情報に基づいて、リスク削減政策の見直し・調整、及びコミュニケーションの強化につながるような結論を導き出す。
また、計画では、具体的な行動として、環境・健康指標の開発、食物を含めた統合的な環境モニタリングの開発、欧州における環境・健康研究の統合・強化、専門家の訓練など、13項目が盛り込まれている。なお、この行動計画は、6月23日から25日にかけて、ブダペストで開催される、WHOの「第4回環境と健康に関する閣僚会議」にも寄与するものである。【欧州委員会環境総局】