一般財団法人環境イノベーション情報機構
2003年は温暖化ガス排出が増加
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2004.04.12 【情報源】イギリス/2004.03.25 発表
イギリス環境・食糧・地方事業省が3月25日に発表した暫定的な統計によると、2003年のCO2排出量は、2002年より1.5%増加したことが明らかになった。これにより、その前年より3.5%減少していたものが、一部、元に戻ってしまった。CO2排出量が増加したのは、発電に際し、石炭の使用が増えたこと、大陸からの電力の輸入が減少したことに起因すると考えられている。2003年のCO2排出量は、約1億5250万トンで、1990年のベースラインよりは7%下回っている。一方、2003年の温室効果ガス総排出量は、1990年を14%下回っていると推計されている。(*)環境・食糧・地方事業省のモーレイ大臣は、CO2排出量が増加していることについて、「この結果は残念であるものの予想されていたことである。2010年までに、CO2排出量を1990年レベルから20%削減するという国内の目標等を達成すべく、既存の政策の強化、あるいは新たな政策の導入のポテンシャルについて評価し、今年後半には、気候変動プログラムを見直す予定である」と述べた。【イギリス環境・食糧・地方事業省】
訳注:京都議定書上のイギリスの目標は、2008-2012年までに、温室効果ガスを、1990年レベルから12.5%削減すること