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環境ニュース[海外]

UNEP 雲霧林に関する新たな報告書発表

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2004.02.25 【情報源】国連/2004.02.09 発表

 2月9日、マレーシアのクアラルンプールで開催中の生物多様性条約締約国会合において、うっそうと茂る山岳部の森、雲霧林(cloud forests)の保護を訴える報告書「雲霧林アジェンダ」が公表された。この報告書は、UNEPの世界動植物保全監視センターが、IUCN及びUNESCOと協力して策定したもの。
 雲霧林は、マウンテンゴリラなど、数千種の貴重な野生生物の生息地であり、地元住民にとっては、水の供給源ともなっている。しかし、雲霧林は、農業、道路建設、温暖化などにより危機に瀕しており、現在、世界の雲霧林は、40万Km2、熱帯林の2.5%以下しかない。南米、アフリカでも見られるが、雲霧林の60%はアジア地区に集中している。報告書は、特にアジアでのモニタリングと保護の必要性を強調し、自然保護の観点のみならず、途上国経済の観点からも、雲霧林の保護と再生が必要であると説く。雲霧林は、遺伝子資源の宝庫として、農作物の品種改良のヒントもふんだんに有している。また、エコツアーなどの可能性もある。【UNEP】

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