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環境ニュース[海外]

産業界の京都メカニズム参加支援策、排出取引計画案を公表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.05.11 【情報源】イギリス/2001.05.03 発表

 イギリス政府は、産業界が、海外での温室効果ガス排出量の削減に向けて更なる投資を行うことを推進すべく、新たな事務局として、気候変動プロジェクト・オフィス(CCPO:Climate Change Projects Office)を設立した。
 同オフィスは、イギリス企業が、低炭素技術に関する新たなチャンスとマーケットを有効に活用できるよう支援する予定。CCPOの指導にはパワージェン社(Powergen)のニック・ボールドウィン社長が率いる運営委員会があたる。同委員会は京都メカニズム共同実施、及びクリーン開発メカニズム)の下で、事業を実施することに関心を抱いている産業界に対し、助言と支援を行う。
 さらに、同日付けで、政府は、2010年までに炭素を少なくとも200万トン削減するという排出ガス取引計画(Emissions Trading Scheme)の素案を発表した。この計画素案では、企業の参加方法、インセンティブ、不履行の場合のペナルティーなどについて詳しく提示されており、開始予定は、2002年4月となっている。また、政府は、この計画に参加する企業への資金的なインセンティブとして、入札方式で、2003年から2004年にかけて4300万ポンド(73億1000万円)の援助を行うことを明らかにしている。
 なお、計画素案と併せて、排出取引に関する政府のコンサルテーションペーパーへの意見の概要、及び資金的なインセンティブのためのオークションに関する専門家報告書も公表された。
 ミーチャー環境大臣は、「この排出取引計画と、新たに設立した気候変動プロジェクト・オフィスは、国際的な気候変動分野におけるイギリスのリーダーシップと、京都定義書のもと目標に向かう決意を示すものである」との期待を述べた。
 詳細はCCPOへ電子メールにて問い合わせるか、インターネット(下記、関連情報のホームページ)を参照のこと。
 メール → e-mail:ccpo@detr.gov.uk
【イギリス環境・運輸・地域省】

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