G8環境大臣会合閉幕

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2003.05.06 【情報源】その他／2003.04.27 発表

　フランスのパリにおいて、4月25日から27日まで、G8環境大臣会合が開催された。会議では、ヨハネスブルグでの持続可能な開発世界サミットを受け、アフリカ支援、持続可能な生産と消費、環境分野におけるガバナンス等について検討された。会議最終日、4月27日にはコミュニケが採択された。
　コミュニケの概要は以下のとおり。
●アフリカ
　「アフリカ開発のための新パートナーシップ（the New Partnership for Africa’s Development: NEPAD）」の目標と原則を支持。貧困撲滅に環境保全を組み込んでいくため、地域及び国家の持続可能な開発戦略の策定を支援する。
●持続可能な生産・消費
　経済成長と環境悪化とのデカップリングを進め、経済成長と自然保護を共に維持するため、パートナーシップの促進、研究技術革新などを図る。また、企業の環境責任、政府のグリーン化及び環境教育を推進する。さらに、生産・消費パターンの変化をモニタリングし、指標・指針を開発するための共通のアプローチを策定する。
●環境ガバナンス
　UNEP管理理事会・グローバル閣僚級フォーラムへの普遍的参加、関係する国際フォーラムへの市民社会の関与を促進。UNEP等の財政状況の改善に向けた取組みを歓迎。国際的レベルでの関係組織（環境、開発）の連携強化。
●海洋及び海上安全
　プレスティジ号の惨禍に鑑み、国際海事機関（IMO)の海上輸送政策に環境配慮を組み込んでいくこと（汚染者負担原則に加え、環境被害を予防・軽減・管理するような原則を適用、一重底タンカーの段階的廃止の促進）。
　なお、環境大臣会合の結果は、本年6月フランスのエビアンで開催されるG8サミットのコミュニケに反映される。

【フランス エコロジー・持続可能な開発省、ドイツ連邦環境省、欧州委員会環境総局】

（フランス エコロジー・持続可能な開発省プレスリリース）