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環境ニュース[海外]

「カナダ気候変動計画」を発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2002.12.02 【情報源】カナダ/2002.11.21 発表

 カナダのアンダーソン環境大臣とダリワリ天然資源大臣は11月21日、カナダ政府を代表して、「カナダ気候変動計画(The Climate Change Plan for Canada)」を発表した。この計画は、京都議定書のもとで、カナダがいかに温室効果ガスの削減目標を達成するかをまとめたもの。この計画は、連邦政府と各州・準州政府、産業界や市民社会との間で、1992年より10年間にわたって続けられてきた協議の成果の上に成り立っている。
 カナダ政府は、温室効果ガス240MT(メガトン)を削減するという目標に対して、2年前の連邦、州・準州政府の合意に基づき、段階的アプローチをとっている。第1段階は、2000年行動計画と2001年度予算による80MTの削減であった。今回の「カナダ気候変動計画」では、第2段階の100MT削減に関する詳細なイニシアティブが提示されている。さらに、2012年末までに削減目標以上の成果が得られように、次の段階に対する実践的な選択肢も提示されている。
 削減目標を達成するために、「カナダ気候変動計画」は5つの鍵となる方法を提案している。
・排出量の多い産業者や契約者に対して、規制面または財政面での措置や、国内での相殺、国際取引の可能な排出権取引を提供する。
・パートナーシップ基金により、カナダ政府が削減対策に対して、州・準州政府と協力し、投資できるようにする
・インフラ分野でのプロジェクトに対する戦略的な投資を行う
気候変動に関する革新的な技術への投資を増やす
・情報や、インセンティブ、規制や税制措置に関する手段をとる
 アンダーソン環境大臣は、10月24日に計画の草案が発表されて以来、「12の州・準州政府のうち9つの政府が実質的に承認している。意見は計画に反映されているが、残された項目についても協議を続けていく」と承認にむけての意欲を示した。
 他方、ダリワリ天然資源大臣は、「計画には、排出量の多い事業者に対する特別な配慮が含まれている。リスクの爆発など様々な項目で、今後も建設的な対話を重ねていきたい。変わることのない目標を設定し、産業界の早めの行動を評価していくことは、投資家が求めている確かさを提供することにつながるだろう」と述べ、今回の計画による産業界への肯定的影響を語った。

問い合わせ先
カナダ連邦環境省
Kelly Morgan
(819) 997-1441

【カナダ連邦環境省】

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