イギリス政府、2017年気候変動リスク評価を公表

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.02.01 【情報源】イギリス／2017.01.18 発表

　イギリス政府は、気候変動が国民の健康、経済および環境に及ぼすリスクを評価した「イギリス気候変動リスク評価2017年」を公表した。これは冬と夏の気温上昇や降雨パターンの変化など、既に現実に表れている気候変動の影響がイギリス国内に及ぼすリスクを検討し、これらのリスクに対する政府の投資と施策を記している。具体的には、適応小委員会が2016年7月に提出した独立エビデンス・レポートで特定した、特に優先度の高いリスク分野、１）洪水・沿岸変化、2）高温下での健康と福利、3）水不足、4）自然資本、5）食料の生産と取引、6）有害生物と疾病、侵略性外来種、を中心に、主要なリスクと機会についての政府の見解をまとめている。リスク評価に続いて、このリスクに政府がどのように対処するかを示した「第2次国家適応プログラム」が2018年に公表される予定である。今回のリスク評価は第2次となる。第1次イギリス気候変動リスク評価とその裏付けとなるエビデンス・レポートは2012年1月に公表された。これを基に第1次国家適応プログラムが2013年7月に公表され、多くの進展がみられている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】