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環境ニュース[海外]

世界気象機関、アフリカの砂塵嵐の予測に協力

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.05.17 【情報源】国連/2016.04.18 発表

世界気象機関(WMO)の「バルセロナ砂塵予測センター(BDFC)」は、アフリカの砂塵嵐の対策に役立てるため、その砂塵予測モデルのデータを「開発のための気象適応アフリカセンター(ACMAD)」と共有する合意を結んだ。砂塵嵐は経済と環境、人々の健康に大きな打撃を与えているが、今後、候変動と土地劣化によってさらに悪化すると予想され懸念が高まっている。

 今回の合意により、ACMADはBDFCの専門知識とモデルを利用して、アフリカ各国の気象機関のほか、輸送や農業など砂塵の被害を受ける社会経済部門の政策ニーズに合わせた砂塵予測を提供することが可能になる。また砂塵嵐は呼吸器疾患や髄膜炎の原因になるとされることから、保健医療部門にも重要なツールを提供することになる。

 BDFCはWMOの地域特別気象中枢(RSMC)と呼ばれる地域機関で、スペイン気象庁(AEMET)等がホストとなり、ヨーロッパ、中東、北アフリカ地域の大気中砂塵の予測を担当している。北アフリカと中東の主な砂塵の発生源、および砂塵の輸送ルートと降下地域となる赤道付近からスカンジナビア半島に及ぶ広範な地域をカバーしている。

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