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環境ニュース[海外]

アメリカの科学者ら、世界中の湖沼で水温が急上昇していると報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.01.07 【情報源】アメリカ/2015.12.16 発表

 アメリカ国立科学財団(NSF)の助成を受けた科学者らは、世界中の湖沼で水温が急上昇しており、淡水供給や生態系を脅かしているとする研究成果を報告した。湖沼の水は、飲料水だけでなく、製造、エネルギー生産、灌漑、耕作などで重要な役割を担っているが、気候変動湖沼に及ぼす影響については十分に解明されていなかった。この研究には、60人以上の科学者が参加し、6大陸をまたがる235を超える湖沼で25年以上にわたって調査を実施した。その結果、湖沼の温度は10年毎に平均0.61度(華氏)上昇しており、上昇率は海洋や大気よりも高いという。水温は他の多くの特性に影響を及ぼす湖沼の中心的特性であり、水温上昇によって一部の水生生物が適応できなくなることや、藻類の大発生が増加すること、メタン排出が増加することが予測されるという。科学者らは、この研究成果は、気候の影響を考慮した湖沼の脆弱性評価や適応の取組の必要性を示しているとしている。【アメリカ国立科学財団】

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