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環境ニュース[海外]

公共政策研究所、金融部門は気候変動から生じる損失を査定する必要があると報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.12.15 【情報源】イギリス/2015.12.01 発表

 公共政策研究所(IPPR)は、気候変動によってイギリスの投資家に大規模な経済的損失が発生する恐れがあり、銀行、年金基金、上場企業などはこのリスクに対するストレステストを実施する必要があるとする報告書を公表した。報告書では、大規模な損失は以下の3つの気候リスクから生じ得るとしている。
1)炭素汚染を削減するための厳格な措置が取られた際に、化石燃料に関わる資産が利用できなくなる。
2)地球温暖化によって引き起こされる極端気象がインフラに損害を及ぼし、地球規模の事業運営に混乱が生じる。
3)気候変動から損害を受けた保険加入者に対する賠償責任が生じる。
大規模な損失が生じ得るにも関わらず、市場は未だそのようなリスクなど存在しないかのように機能しているという。IPPRは、気候変動に起因する金融危機の発生を回避するため、保険業界で開発されたモデリング技術を利用して気候リスクを投資家に開示し、様々な気候変動のシナリオを想定したストレステストを実施することが重要だとしている。
【イギリス公共政策研究所】

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