カナダ新内閣、科学に基づく気候変動へのアプローチを開始

　カナダのジャスティン・トルドー新首相ほか新内閣の閣僚、および州・準州の知事らは2015年11月23日に行われた初の閣僚会合で、気候の専門家らと気候科学に関する議論を行った。会合では、著名な科学者であるカナダ環境省のGregory Flato博士と、Ouranos（地域気候学および気候変動への適応に関する研究開発を専門とするコンソーシアム）のAlain Bourque氏が、気候系、気候変動の証拠、気候変動の原因、今後の気候予測等の主要なテーマについてプレゼンテーションを行った。カナダの温暖化は地球平均の2倍のペースで進んでいること、気候安定化のためには温室効果ガスの排出量は正味ゼロとする必要があること等も説明された。カナダ政府は、気候変動がこの時代のもっとも大きな脅威の一つであることは科学的な証拠から明らかだとし、今後も科学的知見に基づき気候変動への取組を進めるとしている。【カナダ政府】