イギリス気象庁と世界銀行グループ、途上国の気候変動対策の共同支援を発表

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.06.25 【情報源】イギリス／2015.06.11 発表

　イギリス気象庁（MetOffice）と世界銀行グループは、途上国の気候変動対策を共同で支援するための覚書（MOU）に署名した。専門知識や優良事例を共有し共同で支援することによって、気候変動に対する回復力の強化、災害リスクの軽減、国や地域の早期警戒システムや水文気象サービスの改善に役立つという。
　MetOfficeは、実践的な助言や専門家による気象・気候コンサルティングサービスを提供し、気象・気候予報の精度を改善する。特に、サハラ以南のアフリカや東南アジアなどは極端な気象・気候の影響を受けやすく、利用しやすい情報の必要性が高まっているという。
世界銀行グループは、気候変動の影響を受けやすい国における気候や災害への耐性強化のため、水文気象サービスへの投資を拡大する。世界銀行の報告書によると、これらのサービスにより年間30億〜300億ドルの経済的利益が見込めるという。
　MetOfficeは「共同支援によって両機関の専門性や最優良実践を共有し、より良いサービスを提供できるだろう」としている。【イギリス気象庁】