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環境ニュース[海外]

アメリカ西部では気候変動に耐える電力供給能力の確保を、アメリカの科学者らが推奨

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.06.02 【情報源】アメリカ/2015.05.18 発表

 アメリカ国立科学財団(NSF)の「水・持続可能性・気候(WSC)」プログラムが助成する研究で、アリゾナ州立大学の科学者らは、今後の異常高温や干ばつの増加で降雨量、気温、湿度など気候条件が変化し、それによって電力不足が予想されるため、特にアメリカ西部では気候変動に耐えられる電力網が必要、とする論文を科学ジャーナル誌「Nature Climate Change」に掲載した。
 科学者らによると、21世紀半ばまでに予想される気候条件の変化に発電所は特に弱く、発電系統や技術に改良を加えなければ、電力供給力は著しく制約される可能性があるという。特にアメリカ西部は近い将来、人口増や高温で電力需要増が見込まれるため、信頼性ある電力供給を維持するためには発電所の送配電容量・節電の強化が必要だという。また、電力事業者にも、新たな発電設備用地の選択に気候変動による制約を考慮するほか、気候変動の影響を受けにくい再生可能エネルギー源による発電技術に投資し、電力網の改良につなげるよう推奨している。 
【アメリカ国立科学財団】

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