ドイツ　海洋沿岸地域における気候保護・生物多様性保護プロジェクトを支援

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2014.05.09 【情報源】ドイツ／2014.04.24 発表

　ドイツ連邦環境省は、フィリピン、インドネシア、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島、パラオの海洋沿岸地域における気候保護と生物多様性を促進するプロジェクトに対し、340万ユーロの拠出を公表した。国家気候保護イニシアティブの枠組みで支援するもので、27地域で実施される。これらの地域は貴重な生態系を持つにも関わらず、乱開発、環境破壊、そして気候変動に脅かされている。プロジェクトは啓蒙キャンペーンと地域の研修対策によって構成されており、海洋保護地域の拡張と管理、並びに地域住民に対する独占的漁業権の設置に関する具体的な技術的対策が行われる。特に大学によって選ばれた特別研究員に対し、地域住民の自然に関する行動や考えを変え、彼らを環境保護に導くための手法について研修が実施される。さらに現地のパートナーに対し、地域に対する愛着を創造することを目的とした「プライドキャンペーン」の実施について助言を行う。プロジェクトの目的は、地域住民が自主的・積極的に自然資源を保護し、持続可能な漁業を通じて食糧基盤を確保することである。プロジェクトの実施を担当する自然保護団体「Rare」は、フィリピンにおいて、既にこの種のプロジェクトで成果を収めており、このアプローチを拡張し、更なる地域での実現を目指す。【ドイツ連邦環境省】