ドイツ　森林気候基金は順調に運営中とする報告を公表

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2014.01.17 【情報源】ドイツ／2013.12.30 発表

　ドイツ連邦環境省は、創設から6ヶ月経過した森林気候基金について、森林・木材を通じた気候保全や森林が持つ多様な生態系サービスの確保に重要な貢献をしており、高い需要が確認されていることを報告した。これまでに、プロジェクト19件に対し約2400万ユーロが集まり、既に多数のプロジェクトが開始している。森林気候基金は、森林と木材が持つCO2削減ポテンシャルの維持と拡張、そして森林の気候変動への適応に貢献するプロジェクトを支援するもので、森林・木材業から自然保護団体、研究機関などに至るまで、基金への関心は創設時より非常に高くなっているという。対象プロジェクトは、森林の気候変動への適応力や抵抗力を改善するためのコンセプト策定や森林の気候変動の影響に関するリスク想定やリスクマネジメントの可能性の調査など、森林気候基金の助成指針に基づいた幅広い分野で構成されている。また、連邦環境省は、特に州境を越えた計画が高い割合を占めていることを歓迎している。森林気候基金は、新政府の連立協定にも含まれており、森林気候基金の重要性や適切なファイナンスの必要性が強調されている。【ドイツ連邦環境省】