一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

EU  2011年の温室効果ガス排出削減量の推計値を公表。2.5%の削減を達成

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.11.13 【情報源】EU/2012.10.24 発表

 欧州環境庁は、報告書を公表し、ほぼ全加盟国が京都議定書の目標値の達成に向けて順調に取り組みを進めており、域内の2011年の温室効果ガス排出量は、2010年比で2.5%減少したことを示した。報告書は、2011年の温室効果ガス排出量に関する最初の推計値をまとめた報告書「EU温室効果ガス・インベントリ:2011年第1次推計値」と京都議定書目標値に対する進展を評価する報告書「2012年のヨーロッパにおける温室効果ガス排出量−傾向と予想」の2つ。これによると、EU全域の温室効果ガス排出量において、キプロスの13%減、ベルギー、フィンランド、デンマークの8%減など、排出量が小・中規模の国々において大規模な削減が達成されたという。また、イギリスは、2010年比で3600万トンの削減量を達成し、これは全加盟国中、最大の削減量となった。ブルガリアの11%増、リトアニアの3%増、ルーマニアの2%増など、加盟国9ヶ国において、2010年比で2011年の排出量の増加が観察されたが、これらの国々の1990年比での排出量は大幅に減少している。また、2.5%の排出量削減を達成したにも関わらず、1.5%の経済成長を記録しており、特に多くの排出削減量を達成した国々における経済成長が示されている。排出削減の要因として、暖冬による化石燃料の消費量の減少が挙げられている。今回の推計値は、2013年半ばに、EUの温室効果ガスのインベントリとしてとりまとめられる。EUは、2020年までに20%の温室効果ガス排出削減の達成を目指している。各加盟国の排出予測によると、現行の施策を維持する場合、2020年のEU排出削減値は1990年比で19%減となる。国内対策の実行によって2020年目標を達成できるとしている加盟国は半数以下となっており、今後、多くの加盟国において、温室効果ガス排出削減への努力の強化が求められることになる。【欧州環境庁】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース