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環境ニュース[海外]

イギリス政府、熱生産による炭素排出の削減計画を発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.04.18 【情報源】イギリス/2012.03.29 発表

 イギリス政府は、熱の生産により排出される炭素の削減を目指す「熱戦略」を発表した。これは家庭や企業の冷暖房や温水供給、調理などの熱の生産における炭素排出量を、今後十数年にわたって段階的に削減することを目的としたもので、脱炭素化に向けての長期的な課題と機会を提示している。
イギリスでは、炭素排出の3分の1が熱生産に起因しており、その大部分は化石燃料の燃焼による。気候変動および再生可能エネルギーに関する目標の実現には、熱生産による炭素排出の削減が重要との認識から、低炭素型熱利用への移行を図る取組がイギリス各地で既に始まっている。「戦略」ではこうした事例の分析を盛り込み、低炭素化への道筋を示した。
 同戦略は、現在〜2020年、2020年代〜2030年代、長期、の3段階の目標を設定し、2050年までに、ヒートポンプなど様々な再生可能エネルギーを利用した熱供給設備やパイプラインを通じて各家庭に直接暖房を供給する地域暖房ネットワークなどを導入し、建物への熱供給の完全な脱炭素化を目指す。政府は、特に地域暖房ネットワークに関心を寄せており、エネルギー・気候変動省では、暖房ネットワークの導入が可能な地域をウェブ上で特定できるよう、双方向性のある新たな分布図(ヒートマップ)を公開した。同省は、これを設置場所の選定などに役立てたいとしている。【イギリスエネルギー・気候変動省(DECC)】

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