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環境ニュース[海外]

世界気象機関、大気中温室効果ガス濃度は上昇続くと報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.12.05 【情報源】国連/2011.11.21 発表

 世界気象機関(WMO)は、2010年の大気中温室効果ガス濃度が観測史上最高記録を更新し、その上昇速度も速まっていると発表した。
 WMOが2011年11月21日に発表した温室効果ガス年報(Greenhouse Gas Bulletin)第7号によると、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、亜酸化窒素一酸化二窒素)(N2O)濃度は、それぞれ389.0 ppm、1808 ppb、323.2 ppbで、工業化以前(1750年以前)と比べ、それぞれ39%、158%、20%増加した。1990年から2010年にかけて、温室効果ガスの気候系への温暖化効果を示す放射強制力は29%増加、その80%が二酸化炭素によるものであるという。また亜酸化窒素は、気候への影響力が二酸化炭素の298倍と大きく、オゾン層破壊にも寄与しているため、WMOはその濃度上昇を特に注目している。
 ミシェル・ジャローWMO事務局長は、温室効果ガスの排出をいま食い止められたとしても、ガスは今後数十年大気中にとどまり地球と気候に影響を与え続けることを指摘し、「大気中温室効果と、地球の生物圏、海洋との間の、複雑で時に予想を超える相互作用について理解する必要が一層高まっている」と述べた。【世界気象機関(WMO)】

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