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環境ニュース[海外]

EU、京都議定書目標達成は順調に進行中

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2010.10.27 【情報源】EU/2010.10.12 発表

 10月12日、欧州委員会は、京都議定書の目標達成に向けた進捗状況について、年次報告書を公表し、欧州連合が、京都議定書に定められている目標を既に達成していることを示した。京都議定書では、EU15ヶ国に対し、2008年から2012年までの期間に基準年から8%削減することが義務付けられている。EU27ヶ国に対する義務はないものの、2004年から2007年に加盟した12ヶ国のうち10ヶ国が、基準年から6%、もしくは8%削減することを自主的に義務付けている。残りの2ヶ国は、キプロスとマルタである。
 2010年6月に報告された通り、EU15ヶ国における2008年の温室効果ガス排出量は基準年より、6.9%削減された。一方で、この間の経済成長は、45%である。EU27ヶ国では、その数値は14.3%削減となっている。今回報告された2009年の数値では、EU15ヶ国では12.9%削減、EU27ヶ国では17.3%削減となっている。
 また、報告書では、EU15ヶ国における2008年から2012年の平均値は、14.2%削減という予測値を挙げている。これは、まず、既存の政策のみで取り組む場合も、10.4%削減が達成され、さらに、15ヶ国中10ヶ国によって計画されている京都メカニズムにおける排出権の購入により、2.7%削減が達成できるとされている。これにより、13.2%削減が達成される。また、森林対策の実施による森林吸収により、さらに追加的に1.0%、削減できるとしている。また、新規加盟国で京都議定書目標を導入した10ヶ国全てが、この目標を達成、または超えるとしている。【欧州委員会気候行動局】

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