欧州委員会　越境地域開発プログラムを承認

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2002.02.25 【情報源】EU／2002.02.14 発表

　欧州委員会は、国境を越える地域開発プログラムを、フィンランド−エストニア間、ベルギー−フランス−ルクセンブルグ間について承認した。これは、EU域内及びEU隣接国における越境協力を促進するためのもので、2000年から2006年にかけて欧州地域開発基金（the European Regional Development Fund：ERDF）から拠出される。

・フィンランド−エストニア間
　さまざまな活動の交流、雇用や競争力の拡大と並び、環境問題への取組も優先事項となっている。総額は1410万ユーロ（約16億3000万円）、環境関係へ支出は395万ユーロ（約4億6000万円）である。具体的にはバルト海、フィンランド湾で環境悪化の深刻な兆候が見られるため、排水・廃棄物処理の支援が行われる。また文化遺産の保護も対象になっている。
・ベルギー−フランス−ルクセンブルグ間
　国境を越えた経済地域づくり、サービス・インフラの共通戦略策定、人材開発と並び、環境問題への取組も優先事項に挙げられている。総額は2450万ユーロ（約28億3500万円）、環境関係への支出は420万ユーロ（約4億9000万円）である。生物多様性、生息地、自然資源の保護、保全及び水質、大気の汚染源の共同モニタリングを目的としている。【欧州委員会環境総局】