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環境ニュース[海外]

UNEP CO2の排出削減とともに他の温室効果物質の削減も必要

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.09.15 【情報源】国連/2009.09.04 発表

 国連環境計画(UNEP)では、CO2を大幅に削減するとともに、カーボンブラックその他の温室効果ガスを減らしていくことが、地球の気候や作物、ヒトの健康に大きなメリットになるとしている。
 21世紀には、CO2ではない、カーボンブラック(炭素の微粒子)や地上レベルオゾン、メタン窒素化合物などが地球温暖化の原因の50%近くを占めるという予測が科学者から示されている。
 ブラックカーボンは、バイオマス等の不完全燃焼や、ディーゼルエンジン、石炭火力発電所などから排出される。温室効果はCO2の20%超〜50%とされ、特に北極やヒマラヤのチベット高原などの雪や氷の上に残った場合の被害が懸念されている。
 地上レベルオゾンなどの対流圏オゾン(地上から高度15kmまでで発生)も、主要な温室効果ガスとされ、ヒトの健康を害し、作物や生態系への被害に関係している。CO(一酸化炭素)やNOx(窒素酸化物)などの物質が、石油製品から排出されるVOC揮発性有機化合物)などと日光の下で混合して生じる。対流圏オゾン温室効果は、CO2の15〜20%と推計されている。
 また、畜産廃棄物、下水、肥料の不高率な利用、自動車からの排気ガスなどから排出される窒素化合物は、気候変動にとどまらない様々な影響に関連している。
 専門家らは、気候変動に寄与していることに加え、経済面、環境面で大きなメリットがあることが、気候変動枠組条約や京都議定書オゾン層破壊物質に関するモントリオール議定書などの条約や地域の健康に関する協定、各国の大気戦略や自主的な取り組みで、CO2以外のこれらの汚染物質に対処する理由だとしている。【UNEP】

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