一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ政府 ディーゼル燃料内の硫黄レベルを95%削減
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2002.01.10 【情報源】カナダ/2001.12.19 発表
カナダ連邦政府は19日、ディーゼル燃料に含まれる硫黄分を95%削減することを目指す新たな規制案を発表、パブリックコメントを募集することになった。この規制案は連邦政府が取り組む大気汚染改善アジェンダの一部を成すもので、12月22日に官報に記載される。アンダーソン環境大臣は声明の中で、「(ディーゼルに対する)新規制は、2002年から施行される自動車からの新排出基準および低硫黄ガソリン規制とともに大気汚染改善の重要なステップとなるであろう」と述べ、一連の施策により自動車やその他エンジンから排出される汚染物質が大幅に削減されることへの期待を表明した。
新規制案は、ディーゼル燃料に含まれる硫黄分を最大15ppmまでに制限するもので、現状の規制(500ppm)に比べて95%もの削減になり、バスやトラックなどに新しい排出制御システムが導入されることが期待されている。この規制案は2006年より二段階に分けて(06年6月:製造業者・輸入業者対象。同9月:小売業者対象)、アメリカの同種の規制と時期を合わせて施行される予定。【カナダ連邦環境省】