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環境ニュース[海外]

欧州委員会 地球温暖化防止には土壌が重要

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.03.17 【情報源】EU/2009.03.05 発表

 欧州委員会は、地球温暖化防止のために、土壌が重要な役割を果たすことを示す報告書を公表した。
 土壌には、大気中に存在する炭素の2倍の量が貯留されており、植物中に存在する炭素の3倍量が貯留されている。欧州の土壌には膨大な炭素が貯留されており、その量は約750億トンと見積もられているが、不十分な管理は深刻な結果をもたらすおそれがある。欧州に残る泥炭湿原の保護に失敗した場合、自動車4000万台分のCO2が放出されるという。
 報告書によれば、土壌と気候変動の相関関係について情報を分析した結果、土壌における炭素を隔離する必要がある。
 最も現実的な方法は、主に欧州北部にある泥炭地を保護することであり、さらに、農業慣行の改善も求められる。こうした技法は、直ちに利用できるもので、新たな技術や未知の技術を必要とするものではない。
 土壌保護に関する分野別戦略に従い、現在の土壌悪化の傾向を切り替え、高い率で土壌の炭素を隔離するのであれば、土壌管理の慣行を改善する必要がある。【欧州委員会環境総局】

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