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環境ニュース[海外]

欧州議会 EUの地球温暖化対策を勧告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.02.12 【情報源】EU/2009.02.04 発表

 欧州議会は、2月4日、将来のEUの地球温暖化対策に関する勧告を盛り込んだ報告書を本会議で採択した。産業革命前から、世界の気温の上昇を2℃以内に抑制するというEUの目標に沿って、先進国全体で、2020年までに、温室効果ガス排出量を1990年レベルから25〜40%、2050年までに80%以上削減するよう勧告。賛成570票に対し、反対78票、棄権24表であった。
 報告書では、地球温暖化対策により、新たな雇用や産業が創出され、化石燃料の輸入への依存度が減少し、市民に社会的利益がもたらされると指摘。エネルギー戦略と地球温暖化対策を統合すべきという哲学が反映されている。
 報告書は、欧州議会の気候変動に関する臨時委員会が策定したもので、以下のような対策が盛り込まれている。
●欧州委員会は、エネルギー効率を2020年までに20%改善するという拘束力のある目標及びしかるべき中間目標を提案。
●建築物に関する長期的な目標の設定。住宅については2015年までに、商業・公共建物については2020年までに、「ネット・ゼロ・エネルギー」とすること(省エネ技術や再生可能エネルギー技術を駆使し、建物で生産するエネルギーの量と消費するエネルギーの量を等しくする)。
●地中海地域の第3国とソーラーエネルギーパートナーシップを創設。
●EU機関とEU加盟国は、水力、燃料電池、ハイブリッド車、先端バイオ燃料といった技術の研究開発を支援。
●欧州気候基金、またはこれに類似した基金の創設
●排出削減に向けたインセンティブを市民に提供(製品やサービスに伴うCO2排出量情報の提供など)
●国連が提唱している「グリーン・ニューディール」を支援
 なお、今回の勧告は、欧州委員会が1月28日に発表した、コペンハーゲン会議に向けた協議文書に示された考え方に沿ったもので、欧州委員会も採択を歓迎している。【欧州議会】【欧州委員会環境総局】


下記アドレス:欧州議会プレスリリース

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