アメリカ　地球温暖化への適応計画づくりは未だ進まず

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2009.02.10 【情報源】アメリカ／2009.01.31 発表

　アメリカの非営利団体「地球規模の気候変動に関するピューセンター」は、地球温暖化の影響への適応策について、州や地方自治体の取り組みをまとめた報告の改訂版を公表した。
　地球温暖化の影響としては、海面上昇、海岸侵食、洪水や干ばつのリスクの増加、生物多様性への脅威などが予想されている。しかし、この報告によると、適応のための計画を策定している州は少なく、取り組みが進んでいるのは、アラスカ州、カリフォルニア州、フロリダ州、メリーランド州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、オレゴン州、ワシントン州に限られている。
　他の多くの州は、地球温暖化の影響を差し迫った脅威とはとらえていない状況で、様々な影響を地球温暖化のせいだと考えていない州もあるようだ。
　一方で、地球温暖化防止のための計画づくりは、最近、急速に進んでおり、策定済み・策定中の州は34州に上るという。このうち、15州で、2009年後半から2009年にかけて、新たに計画が策定されたり、改定されたりした。【地球規模の気候変動に関するピューセンター】