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環境ニュース[海外]

農業への気候変動の影響〜オーストラリアに対する持続可能な乾燥地農業の期待

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2008.05.02 【情報源】国連/2008.04.21 発表

 技術革新や最先端の科学により食糧生産問題を克服してきたオーストラリアでは、気候変動により、重要な食糧生産地域で降水量が減る可能性がある。
 オーストラリアだけではない。最近、新聞では、世界中で市民が直面している食糧暴動、食糧不足や食糧価格高騰に関する見出しが多く見られる。その原因として、食糧備蓄や商品投機、最近ではバイオ燃料の生産に伴う、一部地域での食糧生産の減少が指摘されている。
 「我々は経済的にも重要な生態系の限界に近づきつつある」・・・これは2005年のミレニアム生態系アセスメント、2007年に公表された地球概況4、先週公表された国連及び世界銀行の農業科学技術に関する国際アセスメントで得られた結論でもある。
 オーストラリアでは、多くの地域で6年以上干ばつが続き、気候変動によって将来生じる影響をすでに経験した。
 今後は、自然の生命維持システムを減少させるよりも、保全のために必要なことが十分に反映された21世紀型農業開発をチャンスとする国も出てくる。オーストラリアが、持続可能な乾燥地農業を含む最先端の科学研究を基礎とする投資を促進できれば、現在及び将来の食糧危機を解決するのに役立つだけでなく、炭素制約のある世界で、農業リーダー国として繁栄していくことができるだろう。【UNEP】

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