一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ・チェコ環境委員会 大気環境保全のための協力体制を強化
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2001.11.09 【情報源】ドイツ/2001.10.31 発表
10月30日、ベルリンにおいて、ドイツ・チェコ環境委員会が開催され、両国国境地帯における大気環境の保全について審議を行った。この中で、両国で共同作成された大気保全のための「Erz山地・Fichtel山地行動計画」に関して発表があり、連邦環境省は、この行動計画の役割を高く評価していると述べた。それは、この計画が両国間の共同作業を促進し、チェコのEU加盟への重要な基礎になるものとなっているからである。また、連邦環境省は、チェコ代表者に対し、今後引き続き、チェコのEU加盟に向け支援していくと表明した。「Erz山地・Fichtel山地行動計画」によると、チェコにおいて、化学工場や大規模な焼却施設などからの汚染物質の排出が削減された。また、自治体の暖房設備では、石炭から環境にやさしい天然ガスへの転換が図られているとも記されている。
さらに、同委員会では、バイエルンに近い国境の街「Vseruby」に2000年9月に建設された、20万羽規模の養鶏場についても報告され、両国政府は、1年間の環境モニタリングが行った結果、バイエルン地方においては、その影響はなかったと発表した。【ドイツ連邦環境省】