欧州委員会　第2次欧州気候変動プログラムが始動

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.11.02 【情報源】EU／2005.10.21 発表

　欧州委員会のディマス環境委員は、10月24日、ブリュッセルで開催される関係者会合において、第2次欧州気候変動プログラム（ECCP II）のスタートを宣言した。欧州気候変動プログラム（ECCP）は、欧州委員会及び関係者が気候変動に対応するための手法を議論し、準備する包括的なプログラムである。
　2000年に始まったECCP I（2000〜2005年）では、温室効果ガスの排出削減のため、42の手法が提示された。
　ECCP IIでは、2012年以降も視野に入れた、新しい気候変動政策の枠組みが提示される。ECCP IIでは、気候変動の脅威が重大であることを踏まえ、EUにおいて、数年以内に温室効果ガスの排出を削減し、気候変動の影響に適応するための新しい費用対効果的な手法及び技術に焦点が当てられる。
　関係者会合では、ディマス環境委員から、ECCP IIの重点課題として、（1）これまでの進捗状況のレビュー、（2）道路旅客輸送、（3）航空、（4）炭素回収・貯蔵、（5）気候変動の影響への適応　という5項目が示され、それぞれの項目について、作業部会を設置して検討することとなった。作業部会は、欧州委員会が新たな政策及び手法を策定・提案する際の下地となる政策勧告を、2006年までに策定する。【欧州委員会環境総局】【イギリス環境・食糧・地方省】


下記アドレス：欧州委員会プレスリリース