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環境ニュース[海外]

クリーン開発メカニズム理事会 初めての排出削減クレジットを発行

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.11.02 【情報源】国連/2005.10.20 発表

 クリーン開発メカニズム(CDM)理事会は、10月20日、CDM事業を通じた初めての排出削減クレジット(CER *)を発行した。
 対象となったのは、ホンジュラスで実施される2つの水力発電事業。このうち、ラ・エスペランサ水力発電事業は、イタリアの協力により実施され、年間3万7000CER(CO2換算で3万7000トン分の排出に相当)が得られると見込まれている。また、もう一つのリオ・ブランコ小水力発電事業は、フィンランドの協力によるもので、年間1万7800CER(CO2換算で1万7800万トン分の排出に相当)が得られる。
 今回発行されたのは、これらの事業の初期の段階で生じたクレジットで、それぞれ、CO2換算で2210トン、7304トン分のクレジットが発行された。事業に参加した先進国の政府や企業は、京都議定書の削減目標等を達成するために、これらのクレジットを活用することができる。事業には、イタリア、フィンランドの他、世界銀行のコミュニティー開発炭素基金(CDCF)、ホンジュラスで操業している民間企業、数社が参加している。事業の審査は、指定運営機関のDNV認証社(ロンドン)が行った。
 なお、2005年初頭に京都議定書が発効してから、CDM事業に登録される事業は、四半期ごとに倍増する勢いで急増している。現在、26件の事業が既に登録され、クレジットの発行を待っている。また、審査を待っている事業も約300件に上る。【国連気候変動枠組み条約事務局】


*訳註:CERは、CDM事業を通じて発行されるクレジット。1 CERが、CO2 1トン分の排出に相当する。

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