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環境ニュース[海外]

ドイツ連邦環境大臣 COP6は「気候保全にとって重大な反動」

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】ドイツ/2000.11.27 発表

 COP6の交渉決裂を受けて、ドイツ連邦環境大臣は、「議論の持ち越しは、気候保全にとって、重大な反動である。合意まで今一歩であっただけに、その重みは一層大きい」と述べた。
 25日夜の段階で、途上国と先進国グループとの間では、以下の諸点について、原則論で意思が通じていた。
1) 途上国での気候保全と適応措置を促すための、追加的な金銭供与
2) 国際的な拘束力を備えた履行監督制度つきの、削減義務づけシステム
3) 排出取引のルール
4) クリーン開発メカニズムのルール
5) 気候保全には原子力プロジェクトを含まない
 しかし、会議は、文字通り、最終局面で決裂した。原因は、いくつかの先進工業国が、自国内での気候保全策を優先することを認めようとしなかった点にある。また、温室効果ガスを削減する代わりに、吸収源として森林を過分に算入するよう要求され、この点も合意に至らなかった。
 EU側からは最終段階で一層の譲歩案が示されただけに、交渉の決裂は甚だ残念である。来年の会議こそは、京都議定書を批准可能なものにし、温室効果ガスの真の削減を、国際的に拘束力あるものにすべきである。【ドイツ連邦環境省】

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