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環境ニュース[海外]

G8諸国の学術団体 気候変動対策を求める共同声明を発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.06.15 【情報源】イギリス/2005.06.07 発表

 G8諸国の学術会議は、6月7日、地球温暖化が環境に及ぼす悪影響を避けるために、G8諸国に対して直ちに行動するよう呼びかける共同声明を発表した。各国一流の科学者らによる声明は、科学界が、気候変動を非常に深刻なものと捕らえているシグナルである。この声明には、中国、ブラジル及びインドの学術団体も署名している。
 初めての共同声明の中で、各国の学術会議は、大規模な地球温暖化が起こりつつあることを示す強力な証拠があるとしている。声明では、「ここ数十年の温暖化の大半は、人間の活動に起因している可能性が高い・・・気候変動に関する科学的な理解は今では十分に進んでおり、各国が直ちに行動を起こすことが妥当である(*)」とされた。
 共同声明では、G8諸国の首脳に対して、「地球全体の温室効果ガスの純排出量を実質的かつ長期的に削減するために、今すぐ実施可能で、費用対効果の高い方策を定める(*)」よう求めた。また、先進国に対して、途上国の排出削減を支援するとともに、気候変動影響への適応対策を支援するよう求めている。
 イギリスのベケット環境大臣は、この共同声明を歓迎し、世界の政治的、科学的アジェンダの中で、気候変動問題は最も重要な課題の一つだとするブレア首相の考えを強調するものだと述べた。【イギリス環境・食糧・地方事業省】


訳注:*印の部分は、日本学術会議仮訳「気候変動に対する世界的対応に関する各国学術会議の共同声明」より

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