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環境ニュース[海外]

ディマス環境委員 気候変動問題についてブルッキングス研究所で熱弁

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.05.10 【情報源】EU/2005.04.18 発表

 欧州委員会のディマス環境委員は、ワシントンのブルッキングス研究所で気候変動問題についてスピーチを行った。
 この中で、ディマス委員は、京都議定書第一約束期間が終了する2012年以降の気候変動レジームについて、「EUにおいては、何もしないという選択肢はない。気候変動を放置した場合の損害は、正しいアプローチを選択した場合、排出削減に要するコストを大きく上回ることが研究によって明らかだ。欧州委員会では、本年初頭に、将来の気候変動レジームに盛り込むべき基本的な要素を示す報告書を出している。1つめは市場ベースの手段を使用しつづけることが大事であるということ。2つめは革新及び新技術を断固として推進することが不可欠であること。3つめにアメリカのみならず、中国及びインドといった途上国を含む主要な排出者による排出削減のための幅広い参加が必要であることである」と述べた。
 また、特に、途上国について、「経済新興国であっても、先進国のような約束はできないし、すべきでないと考えている。途上国では、人口一人当たりの排出量は、先進国よりずっと少ない。しかし、異なる参加形態をとる制度を設計することはできるだろう」と述べた。そして、途上国気候変動の影響を受けやすく、また、エネルギー需要も多いことから、エネルギー効率を改善し、クリーンな技術を育成するという政策には賛同するのではないか という見方を示し、「途上国を動かすのは、EUとアメリカの共通の責務である」と両国のリーダーシップの必要性を強調した。
 この他、将来の気候変動レジームでは京都議定書で対象とされていない産業セクター、特に航空、海洋輸送、林業も含めるべきだと述べた。【欧州委員会環境総局】

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