一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界気象機関、2025年12月〜2026年2月に弱いラニーニャ現象が発生する可能性は55%と発表
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2025.12.23 【情報源】研究機関/2025.12.04 発表
世界気象機関(WMO)は、「エルニーニョ/ラニーニャ現象アップデート2025年11月」を発表し、以下のとおり2025年12月〜2026年2月の発生予測を示した。・2025年11月中旬に、太平洋熱帯域全般でボーダーライン・ラニーニャ現象(海洋・大気の状態はラニーニャ現象の基準値に近いが完全には到達していない)がみられた。
・2025年12月〜2026年2月の間に、太平洋熱帯域で弱いラニーニャ現象が発生する可能性は55%で、エルニーニョ現象発生の可能性はほとんどない。
・同期間にENSO中立(エルニーニョでもラニーニャでもない状態)となる可能性は45%である。
・2026年1月〜3月と2月〜4月では、ENSO中立となる可能性は、65%から75%へと次第に上昇する。
・ラニーニャ現象は気温の冷却効果があるが、多くの地域では平年より高温が予測される。2025年12月〜2026年2月の気温は、北半球の多くの地域と南半球の広範囲で平年より高く、降水量・降水パターンは弱いラニーニャ現象時とほぼ同じである。
【世界気象機関】