一般財団法人環境イノベーション情報機構
カナダ政府、埋立地からのメタン排出削減に向けた新技術の実証プロジェクトを支援
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.09.27 【情報源】カナダ/2023.09.11 発表
カナダ環境・気候変動省は、国内の埋立地から排出されるメタン削減に向け、5件のプロジェクトに計57万5,000ドル以上を支援すると発表した。メタンは、強力だが比較的寿命の短い温室効果ガスで、20年間でCO2の86倍の温室効果を持つ。石油・ガス、農業、廃棄物等の部門から排出されるメタン削減は即効性・費用効果の高い気候変動対策である。
一般廃棄物の埋立地は同国のメタン排出量の約4分の1を占め、生分解性廃棄物の分解により発生するメタンの排出量は、時間と共に様々な要因(気圧、運営方法、設備の動作不良など)で変動する。早期に漏れを検知・修復し、埋立地ガス回収システムの最適化を図る調整を行うことが重要である。
今回支援するのは、ドローンを基本としたメタン排出のモニタリング技術やメタン回収システムの自動化など新技術の実証プロジェクトで、環境対策の専門企業や大学、地域社会が実施する。これらプロジェクトにより、新技術の性能を評価、導入の利点・障害を特定、実施方法の実例を示し、今後の埋立事業に役立てるという。
【カナダ環境・気候変動省】