一般財団法人環境イノベーション情報機構
EU 猛暑に従いオゾン汚染が悪化
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2013.08.29 【情報源】EU/2013.08.14 発表
欧州環境庁は、今夏の猛暑の影響で、この数週間、欧州全域における地表オゾン濃度が、健康保護に係る閾値を超過していることを公表した。オゾン汚染は、特に高齢者や子供、喘息や呼吸器系の疾患を持つ人に対し深刻な影響を及ぼす。オゾン濃度が一定を超えた場合(情報閾値と警告閾値)、EU加盟国は欧州環境庁を通じ欧州委員会に報告し、市民に通知することが求められている。今年7月は例年よりも暑い日が続き、中央・西ヨーロッパの大部分で平均気温を超えていた。例えばローマ、プラハ、パリ、コペンハーゲンにおける平均気温は1996年以降で最も高い水準となっており、猛暑が、オゾン濃度の上昇に関連している可能性が指摘されている。1997年にモニタリングが開始して以降、警告閾値を超えることはほとんどなかったが、今年の猛暑で、EUの都市人口の98%以上が世界保健機関のガイドラインで定められている汚染レベルを曝露する可能性が高いとしている。欧州環境庁では、オゾン濃度に関するオンライン地図を提供しており、全ての人が特定の地域、もしくは欧州全体の空気質に関する情報をチェックすることができる。【欧州環境庁】