フランス　環境憲章を公布

　環境憲章に関する憲法法案が、2月28日、フランスの特別国会において採択され、3月1日にシラク大統領によって公布された。環境憲章は、この数十年の間に得られた教訓を法体系の中に組み入れるものである。環境憲章は、健康が尊重される、バランスのとれた環境の中で生きる権利を、基本的人権や社会権と同列に位置づける。また、環境憲章には、予防原則も盛り込まれている。
　ルペルティエ　エコロジー・持続可能な開発大臣は、憲法法案の承認について、エコロジーや持続可能な開発への配慮に向けた歴史的な一歩だと評価。同大臣は、「健全でバランスのとれた環境に対する権利が、基本的人権や社会権と同じレベルに置かれるという、歴史的な段階を歓迎する。エコロジーにとって大きな一歩だ。我々の将来にとって、子供達や孫達にとって、極めて重要な前進である」とコメントした。【フランスエコロジー・持続可能な開発省】