一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA 粒子状物質による汚染状況を公表 基準未達成地域を指定
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2005.01.11 【情報源】アメリカ/2004.12.17 発表
EPAは12月14日、「粒子状物質汚染報告書:2003年における大気質および排出に関する現在の知見」と題する報告書を公表した。これによると、PM2.5として知られる微粒子の濃度は、2003年において、1999年に全国的なモニタリングが開始されて以来、最も低くなった。1999年以来、PM2.5の濃度は10%減少し、またEPAの25年前の推計濃度よりも約30%減少した。PM10の濃度は1999年より7%、1988年より31%減少した。また、EPAは、12月17日、微粒子(PM2.5)に係る大気質基準を達成していない郡が、全国で224あることを明らかにし、これらの郡がある州の知事20人に通知した。残りの30州、2909の郡は、この基準を達成していた。PM2.5は、人間の毛髪の30分の1程度の大きさしかない。心臓や肺の疾患を悪化させ、心臓発作やぜん息発作など深刻な健康問題と関係しているとされる。
非達成地域のある州は、2008年はじめまでに、PM2.5基準を達成するための方法を記した計画を提出しなければならない。これらの州は2010年までの可能な限り早い時期に、清浄な大気を達成することが求められる。より深刻な状況にある地域については、EPAが、1回に限り、5年間の期限延長を認めることができる。これらの地域の達成期限は2015年となる。【EPA】